中国科学院合肥物質研究院は10日、中国の次世代「人工太陽」実験装置EASTがこのほど2012年度の物理実験を終了し、2つの世界記録を樹立したことを明らかにした。新華網が10日に報じた。
今回の4カ月に上る実験で、EASTは2つの世界記録--温度2000万度のダイバータプラズマの400秒超維持、高収縮プラズマの安定的かつ複数回の30秒超放電--を樹立した。この成果はそれぞれ、高温度ダイバータプラズマ・高収縮プラズマの放電時間としては世界最長記録となり、中国の同方面における研究水準が世界トップレベルにあることが示された。
EASTは中国が自主設計・建造した世界初の完全超伝導トカマク型核融合実験装置で、2007年に完成し、実験を開始した。