2012年07月09日-07月13日
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今日は金星が最も明るく見える日 584日ぶり

2012年07月12日

 中国科学院・紫金山天文台の王思潮研究員によると、7月も引き続き金星が天文現象の主役になるようだ。本日12日には金星が最も明るく輝いて見えるほか、16日には金星・木星・月が接近し、夜空の「スマイリーフェイス(笑顔)」が見られる。科技日報が報じた。

 金星の光はなぜ一際輝いて見えるのか?1つには、金星が地球から最も近い惑星であるため、そしてもう1つには、金星の反射率は59%と、8大惑星の中で最高なためだ。

 専門家によると、太陽・金星・地球が一直線に並んだとき、金星の日面通過が見られる可能性があり、今年の6月6日にはそれが見られた。日面通過から35日後、すなわち今月12日は金星が最も明るく見える日(最大光度)となる。金星の最大光度は約584日に1度訪れるため、前回最も明るい金星が見られたのは2010年12月4日で、次に見られるのは2014年2月15日となる。

 金星はその後、地球から見て太陽の西側に最も離れた位置(西方最大離角)に来る。今年の西方最大離角は8月15日で、金星観測に最適の時期となる。

 王研究員によると、今日の夜、金星の光度は-4.9等級に達し、大気の透明度が高ければまぶしいほどに光って見えるという。今月16日には、金星・木星・月(三日月)の3天体が空の一角に集まり、まるでスマイリー・フェイス(笑顔)のように見える現象が起こる。この日はおうし座のアルデバランも接近する。

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