2012年07月09日-07月13日
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楊利偉氏:大陸部と台湾の宇宙分野での協力は必然的

2012年07月12日

 中国初の宇宙飛行士であり、有人宇宙飛行プロジェクト弁公室副主任である楊利偉氏は11日、台湾学生による天文宇宙体験活動「2012年台湾天文・宇宙キャンプ」の開幕式に参加した。楊氏は新華社の取材に答え、「海峡両岸(中国大陸部と台湾)の科学研究機関が宇宙分野で協力することは必然的なすう勢。両岸は将来的に、宇宙ステーションで医学・生物・材料学などの研究を共に進めていくことができる」と語った。新華社が報じた。

 楊氏は取材に答え、次のように語った。

 宇宙事業は人類共通の事業。中国大陸部が宇宙開発を積極的に進めているのは、宇宙の平和利用によって、人類に恩恵をもたらすため。目標を共にする両岸の、宇宙分野での協力は大いに発展の可能性がある。大陸部はすでに台湾産の種子を宇宙船に搭載し、打ち上げを行っているが、これは両岸の宇宙技術協力の幕開けと言える。今後の宇宙ステーション建設においては、台湾の研究機関の知恵が必要となるだろう。宇宙ステーション完成後、両岸は宇宙医学、生物学、材料学などの研究を共に進めて行くことができる。大陸側も台湾人宇宙飛行士の育成を望んでいる--。 

 「台湾天文・宇宙キャンプ」には台湾の学生38人が参加。5日間にわたる開催期間中、月探査プロジェクト地上応用システム制御センターの参観、国家天文台観測ステーションの参観と天体観測、専門家の講座、大陸部青少年との交流などが予定されている。

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