クラウドコンピューティングという単語は最近良く耳にするが、よく分からないという人も多いだろう。クラウドコンピューティングにおいて鍵となるのは、コンピュータネットワーク全体の演算・メモリリソースを皆で共有し、個々の端末がそれぞれCPUやメモリを持つという伝統的なパソコン構造から抜け出すことだ。
上海のIT界はこのほど、この「クラウド端末」技術でブレークスルーを果たし、CPU無し、メモリ無し、ハードディスクオペレーティングシステム無しというコンピュータ端末を誕生させた。このような製品が開発されたのは中国初となる。新華網が報じた。
技術者は「この端末は国家強制製品認証証書を取得した新製品で、コンピュータネットワークのデータ・計算・メモリリソースを大きく節約することができる。情報リソースの配分効率と安全性を高め、クラウドコンピューティング概念における『共有』という理念を真の意味で体現した」と語る。
この新製品はすでに上海の一部生産要素市場など、同コンピュータの使用に適する業界で利用されている。従業員100人規模の企業の情報化ソリューションを例に取ると、この端末を使えば、従来型の情報アーキテクチャと比べて投資が約半額で済む。うち、エネルギー節約が最も顕著で、電化製品ゴミや関連の処理コストも減らせるという。