15日に行われた「中国媒体デジタル化モデルチェンジ発展サミット」で明らかになったところによると、中国の科学者が4年間をかけて開発したデジタル閲覧技術「聯訊読報4.0」がこのほど新たなブレークスルーを果たした。同技術は今後、中国の伝統的な紙媒体のデジタル化を力強く支える技術となる。新華社が報じた。
同技術を使えば、様々なプラットフォーム上でペーパーレス読書が実現するほか、読書のプロセスで様々なインタラクティブ機能を利用することができる。同技術は現在、iPhone、iPad、Android、windows phoneなど主なモバイル端末および、java搭載のモバイル端末に対応しており、新聞、雑誌、ニュース、写真、動画などのコンテンツを思い通りに組合せ、カスタマイズすることができる。さらに、読んだテキストや写真を微博(ミニブログ)やショートメールを通じて共有したり、コメントをつけることも可能だ。
統計によると、第11次五カ年計画(2006-2010年)期、中国のデジタル出版による売上高は、年平均約50%のペースで急速に増加し、2006年には213億元だったのが、2011年には1377億元に達した。中でも、モバイル出版、オンラインゲーム出版、インターネット広告の生産高は、デジタル出版の生産高全体の90%以上を占める。
「中国デジタル出版産業発展の加速に関する若干の意見」によると、中国は第12次五カ年計画(2011-2015年)末までに、デジタル出版の総生産高を新聞出版産業全体の25%にまで引き上げ、2020年までに伝統的な出版機関のデジタル化を基本的に完了させる計画だ。