台風11号「ハイクイ」の影響で、浙江省・江蘇省・上海市などでは激しい風と雨に見舞われている。上海の一部地域では最大風速が10級?12級(風速24.5-32.6m/秒)に達した。
これを受け、ネットユーザーの間では、「体重が少ない人は、大風に吹き飛ばされてしまうるかもしれない」との議論が持ち上がり、ついには体重別に耐えられる風力を示した表まで登場した。東方網が報じた。
表によると、体重が40?45キロ(80-90斤)の人は7級(風速13.9-17.1m/秒)の風までしか耐えられない。10級(風速24.5-28.4m/秒)の大風に耐えるためには体重が80キロ(160斤)以上は必要だ。これを見た「太めの人」の多くが「ついに自分の取り柄を発見した」と喜びのコメントを寄せているが、一体、体重と風力の関係は本当なのだろうか?
上海市気象局の首席服務官・孔春燕氏に訪ねてみたところ、ネットで広まっている体重と耐えられる風力の関係は、物理的にそれなりの道理はあるが、気象部門はこの方面の研究をしたことが無く、確認はできないという。
気象的に見ると、風力階級は風速に基づいて以下のように区分されている。
0級:風速0.0-0.2m:煙がまっすぐに昇る。
1級:風速0.3-1.5m:少なめの煙が風でややなびく。
2級:風速1.6-3.3m:顔に風を感じる。
3級:風速3.4-5.4m:木の葉がたえず動く。旗がはためく。
4級:風速5.5-7.9m:小枝が動き、紙片が舞う。
5級:風速8.0-10.7m:葉の茂った樹木がゆれる。
6級:風速10.8-13.8m:傘の使用が困難となる。
7級:風速13.9-17.1m:風に向かうと歩きにくい。
8級:風速17.2-20.7m:小枝が折れる。
9級:風速20.8-24.4m:屋根の瓦が落ちる。
10級:風速24.5-28.4m:樹木が根こそぎになる。ただし、これは樹木が長い間10級レベルの圧力を受けた場合で、すぐに倒れるというわけではない。