中国商飛とボーイング、「下水油」の開発で提携

2012年 8月17日

 廃棄されるはずの「下水油」が航空用バイオ燃料へと加工され、食用から航空機用へと大きく生まれ変わる。中国商用飛機有限責任公司(中国商飛)とボーイングの共同出資によって建設された省エネ技術センターが16日に設立された。同センターの第1弾研究プロジェクトは、廃棄食用油、すなわち「下水油」の航空機用バイオ燃料への加工だ。北京晨報が報じた。

 同センターの第1弾研究プロジェクトは、中国で論争の的となった「下水油」の中の汚染物質を処理・抽出し、航空用燃料に転化させるというものだ。中国では毎年約2900万トンの食用油が消費されるが、中国航空業は毎年2000トンの燃料を必要としている。このため、廃棄された食用油は、石油に代わる代替燃料として、持続可能な航空バイオ燃料の原料になり得る潜在力を秘めている。

 廃棄された「下水油」を航空用燃料に転化させることで、バイオ燃料の地域供給量を増加させることができ、バイオ燃料の可用性を高めることができる。

 中国は昨年10月28日、航空バイオ燃料を使った試験飛行に初成功した。このとき使われたのが、ナンヨウアブラギリから精製されたバイオ燃料だ。国外でもKLMオランダ航空がバイオ燃料を使用しているが、同社が使用する航空バイオ燃料はリサイクル油であり、中国の下水油と似たものだ。

 中国商飛・北京民用航空機技術研究センターの王光秋副主任は「バイオ燃料の研究開発コストは高い。どの原料を使うにしろ、経済性、生産の質などを考慮することとなるだろう」と指摘する。

 ボーイングのMarc Allen中国総裁は「バイオ燃料を使用すれば二酸化炭素の排出を抑え、省エネ・排出削減に役立ち、温室効果を防ぐことができる」と語った。

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