万里の長城の大修理が実施中

2012年 9月6日

 万里の長城最西部に位置する世界遺産「嘉峪関(かよくかん)」の保護プロジェクト4項目が昨年11月から大々的に実施されているが、このほど新たに8項目のプロジェクトの立ち上げが、中国文物(文化財)局の承認を受けた。中国国営の「新華社通信」のウェブサイトが報じた。

 甘粛省の嘉峪関文物景区管理委員会によると、嘉峪関文化遺産保護プロジェクトは、遺産保護だけでなく、その展示や観測、環境整備などさまざまな分野が関係するため、同省がこれまでに実施した最高規格、最大規模のプロジェクトとなっている。これまでの約10カ月間、▽関城(軍隊の駐屯地)の古い建築物の保護・修理▽古い建築物の塗装や彩色上絵のやり替え工事▽羅城(城壁)の保護▽明代に造られた万里の長城の西の起点「天下第一トン」((トンは土へんに敦))の保護・水防の4項目のプロジェクトが大々的に実施されている。同保護プロジェクトの全工程は2014年に完成する計画。

 明(1368-1644年)の時代の初期1372年に建設された嘉峪関は、同時代のものとしては保存状態が最も良く、最も壮観な軍事用の城で、「天下で最も険しい関所」と呼ばれている。しかし、長年にわたり改修工事が行われなかったこともあり、風化が進み、関城の中の文昌閣など22の木造建築物に柱のゆがみなどの状況が発生。西羅城の壁もひびが入ったり傾いたりしていた。また、木造建築物の塗装や彩色上絵も風化が深刻だった。そのほか、嘉峪関の関城など、古い建築物も1980年代に大規模な改修工事が実施されたものの、その後は全面的な保護工事が行われていなかった。

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