全て国産のCPUと国産基本ソフトウェアを採用したペタフロップス級スーパーコンピュータシステム「神威藍光」が11日、済南で専門家による検収に合格した。航天科工集団の李伯虎院士を筆頭とし、西安微電子技術研究所の沈緒榜院士を含む専門家チームは検収の結果、「『神威藍光』は国家863計画(ハイテク技術研究発展計画)情報技術分野の『高性能コンピュータ及びネットワークサービス環境』における重大プロジェクトの1つであり、高密度実装技術、全システム水冷技術などの面で世界先進水準に達した」との見方を示した。科技日報が伝えた。
「神威藍光」は以下の4つの特徴を持つ。
(1)全て国産のCPUを採用している。全て国産CPUを採用したペタフロップス級スーパーコンピュータは中国初となる。
(2)Linpack ベンチマークの測定では、全プロセス(9時間あまり)にわたって故障がなく、安定性が高い。
(3)外国人専門家を驚かせた水冷システム。水がコールドプレート内の密閉された循環帯を流れることでメインボードの熱を冷ますため、水の消耗や騒音がほとんど無く、環境にやさしい。
(4)高密度パッケージ。1つのキャビネットに1024個のCPUを搭載し、わずか9個のキャビネットでペタフロップス級の性能が実現できる。