2012年09月10日-09月14日
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漢代の墓で玉が縫い付けられた絹の長袍を発見

2012年09月14日

 山東省文物考古研究所が13日に明らかにしたところによると、同省定陶県で発見された「王侯クラス」の大型の漢墓でこのほど、重要な発見があった。もともと何も無いと思われていた墓室内の床下から竹製の器が発見され、中から玉璧(玉器の一種。円形、 扁平で、中央に大孔がある)を縫い付けた絹の長袍(長い上着)が見つかった。このような埋蔵方法が見つかったのは国内でも初めて。人民日報海外版が報じた。

 この長袍は女性物と見られ、この墓に埋蔵されていたのが西漢哀帝の母・丁太后であることがほぼ確定した。この発見は漢代の服飾研究に貴重な資料となるだけでなく、漢代の埋蔵制度の研究にとっても重要資料となる。

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