2012年09月24日-09月28日
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実は2枚あった「モナ・リザ」 専門家が確認

2012年09月25日

 ルネサンス期を代表するイタリアの芸術家、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品「モナ・リザ」は実は1枚ではなかった。ある非営利組織の専門家がこのほど行った研究により、ルーブル版よりも早期に描かれたとされるもう1枚の「モナ・リザ」も、確かにダビンチ本人作であることが確認された。海外メディアが伝えた。

 この絵はルーブル美術館に収蔵されている「モナリザ」よりも10年以上前に描かれたもので、絵の中の女性の微笑や姿勢はルーブル版と似ているが、比較的若い。

 今から約100年前、鑑識家のヒュー・ブレーカー氏がサマーセット州の貴族の家でこの絵を発見した。ブレーカー氏はこの絵を買い取り、ロンドン・アイルワースのアートスタジオに持ち帰った。このため、この絵は「アイルワース版モナ・リザ」ともいわれる。

 このモナ・リザはその後、ヘンリー・F・ピュリッツァーという人物に渡り、その後、ピュリッツァー氏は絵を恋人に渡した。この女性が無くなった後、この絵はある人物が買い取り、スイス銀行の貸金庫に40年間にわたって保管されているという。

 専門家は今週、「歴史的証拠、比較研究結果、科学的証拠」を提出し、この絵が確かにダビンチの作であることを証明するという。

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