中星微電子集団はこのほど青島で、組込みCPUの低消費電力コンピューティングシステムに特化した世界初のブリッジチップ「星光青橋1号」を開発したことを明らかにした。同ブリッジチップはシングルチップ、高集積度、低消費電力等の特徴を持つ。これにより、中国はブリッジチップという新たな技術分野でいち早く最先端技術を掌握し、「中国製チップ」の世界における発言権を高めた。科技日報が報じた。
「星光青橋1号」は中国が知的財産権を有するブリッジチップであり、CPUの信号処理機能を延長し、テレビ、ゲーム、車載機器など様々な分野のマルチメディアオーディオ・ビデオの収集、処理、伝送を可能とする。従来のブリッジチップと比べ、▽集積度が向上▽消費電力が低い▽システムの適用可能範囲が拡大--などの特徴を持つ。
同チップにはこのほか、独自のビデオ・オーディオ信号前処理アルゴリズムが搭載され、マルチチャンネル配列のアルゴリズム処理を実現。多数のオーディオ、ビデオ、ワイヤレス、体感インターフェースに対応している。
同チップはすでに関連の国際標準の認証を取得し、産業化が始まっている。世界にはまだ同タイプの製品が存在しないため、世界的な有名企業も製品の性能を高めるためにこのチップを選び、製品設計に取り組んでいる。将来的に出荷量は800万枚、売上高は5億2千万元に達する見通し。