2012年10月08日-10月12日
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中国、高齢者向けサービスロボットを開発

2012年10月17日

 中国科学院合肥物質科学研究院が明らかにしたところによると、同院の先進製造所が開発した高齢者向けサービスロボットがこのほど専門家グループによる鑑定に合格した。同ロボットは、急増する高齢者人口とケアスタッフ不足の問題の解決に向け、新たな手段を提供する。新華社が報じた。

 高齢者向けサービスロボットの開発プロジェクトは、中国科学院の知識革新プロジェクト、「家庭用ロボット」の課題の1つ。開発においては、室内での自律移動、物体持ち上げ、マンマシン・コミュニケーション、アラーム発信などのコア技術でブレークスルーを果たし、信頼性が高く、低コストの高齢者サービスロボット試験機を完成させた。

 同ロボットは自律移動、頻繁に使う物品の持ち上げと手渡し、音声認識と簡単な対話、娯楽、転倒検地およびアラーム発信などの機能を持つ。

 中国科学院合肥研究院先進製造所ロボット技術研究センターの孫少明副主任は「家の中で高齢者が転倒した場合、ロボットは救援メッセージを発し、直ちに家族に通知する。喉が渇いた時は、声で伝えればすぐに水を持ってくる。このほか、高齢者に薬を飲む時間を伝えたり、会話、将棋、太極拳などもできる。胸の前の表示画面で娯楽番組を見ることも可能だ」と紹介する。

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