2012年10月15日-10月19日
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今日は重陽節、南方では「老人星」の観測も可能

2012年10月23日

 今日10月23日は旧暦9月9日の「重陽節」であり、「老人節(敬老の日)」とも呼ばれる。中国では古くからこの日に「老人星」を祭る習慣がある。天文学者によると、中国の南方地区では23日の夜明け前、この「老人星」を観測できるという。新華社が報じた。

 天津市天文学会の趙之コウ(王+行)理事によると、「老人星」とはりゅうこつ座のアルファ星・カノープスを指し、太陽を除くと全天で2番目に明るい恒星。この星は中国古代より、吉祥・長寿・健康を代表する吉星、福星、寿星とされてきた。ただしやや南寄りにあるため、北緯37度以南の地方でしか見ることはできない。

 趙理事は老人星の観測方法について、「23日の夜明け前に、南方やや東よりの低空を見ると、白い光を放ち、瞬く明るい星が見える。これは全天で最も明るい恒星・シリウスだ。この近くにもう1つ、シリウスよりもやや暗めだが、より激しく瞬く星がある。これが老人星だ」と語る。

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