2012年10月15日-10月19日
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「子午プロジェクト」が検収に合格 正式運用開始

2012年10月24日

 中国の宇宙科学分野初の国家重大科学技術基盤施設プロジェクトである「東半球宇宙環境地上総合観測子午鏈(子午プロジェクト)」が23日、北京で国による検収に合格し、正式な運用段階に入った。人民日報が報じた。

 4年前に着工した同プロジェクトは、現時点で世界一スパンが長く、観測範囲が広く、観測パラメータが多く、観測方法・手段がそろった、総合性の高い宇宙環境地上観測システムで、その性能は世界の同タイプの装置を上回る。同プロジェクトは、中国の宇宙天気予報能力およびサービスレベルを大幅に向上させ、中国の宇宙科学を支える重要な成果であり、これにより中国の宇宙環境観測能力は先進国レベルに急速に近づくと見られる。

 同プロジェクトは、「建設、運用、生産」を同時進行で行うという原則にのっとり進められており、すでに宇宙船「神舟8号」、「神舟9号」、宇宙ステーション実験機「天宮1号」などの国家重大打ち上げ任務において、宇宙環境予報・警報などを提供している。

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