南京で30日、中国天文学会成立90周年記念大会が開催された。中国天文学会の崔向群理事長および、中国天文学界の専門家200人あまりが出席し、中国天文学界のこれまでの発展を振り返った。過去10年間は、中国の天文学界にとって収穫が最も多く、観測設備が最も速いペースで発展した時期となった。これらの設備により、中国は天文大国から天文強国へと邁進した。新華社が伝えた。
崔理事長は「中国が開発・建設した郭守敬望遠鏡は、世界最大口径を誇る広視野望遠鏡であり、光ファイバによるスペクトル取得率が最も高い。同望遠鏡の完成により、中国は30メートル級望遠鏡の開発能力を備えた。宇宙の大規模構造、暗黒エネルギーの研究、銀河系の構造・変化、特殊な天体の認定・発見等の分野での成果が期待される」と述べた。
このほか、中国は過去10年間で、海洋・大気・磁場などを含む非剛体地球の章動理論モデルを確立。従来の地球内部の重力ポテンシャルおよび形状理論を他の地球型惑星にまで拡大した。