2012年11月05日-11月09日
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衛星航法システムに関する国際委員会会合が開幕 北京

2012年11月06日

 衛星航法システムに関する国際委員会(ICG)第7回会合が5日、北京で開幕した。人民日報が伝えた。

 劉延東国務委員は開幕式の式辞の中で、「衛星航法システムは重要な宇宙インフラであり、天候に関わらず、いつでも正確な位置情報・時刻情報を提供することができる。すでに交通運輸、海洋漁業、災害救助・減災、社会管理、国防安全などの幅広い分野で応用されており、人々の生産・生活に大きな影響をもたらしている。中国政府は衛星航法システムの建設を高く重視しており、衛星測位システム『北斗』を国の科学技術重大特別プロジェクトに組み入れ、知的財産を有する一連の衛星測位製品を打ち出し、新興産業クラスタの発展を促進するなど、著しい経済・社会的効果をあげている」と述べた。

 劉国務委員はまた、「衛星航法システムの発展はすでに世界的な交流・協力の時代に入った。全世界との協調・協力を強め、システムのサービス水準を高めることは、世界の衛星航法界の普遍的な共通認識であり、共通の責任でもある」と指摘、「平等互恵、相互補完、協力・ウィンウィンという原則にのっとり、全方位的、多層的でハイレベルな交流協力を展開し、資源共有、相互補完、共同発展という良好な雰囲気を構築し、衛星航法システムを世界、人類に役立てていくべきだ。中国は世界各国と共に協力し、発展の成果を共有し、規準制定に取り組み、各システムの互換性を強め、普及を強化し、サービス分野を開拓し、衛星航法システムの世界での応用を促進し、世界経済の発展促進、生活の質向上に向け、力強い支えを提供していきたい」と述べた。

 IGCは国連によって設立されたの非公式の政府間組織で、衛星航法システム分野における協調と協力の強化、衛星航法のグローバルな応用促進などを目的とする。中国は2007年9月にIGCに加盟した。中国の北斗、米国のGPS、ロシアのGLONASS 、欧州のGALILEOはIGCが認可する世界4大衛星測位システムだ。

 今会合では衛星航法システムの互換性と相互運用性、サービス性能の向上、能力建設などの議題をめぐり、16カ国・地域および18の国際組織の代表240人あまりが討論を行う。

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