2012年12月24日-12月28日
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IPv6への移行 最大規模のプロジェクトが検収に合格

2012年12月26日

 「教育・科学研究インフラのIPv6アップグレードと応用モデル」プロジェクトが25日、北京で検収に合格した。これは中国における次世代インターネット技術の応用が最初の一歩を踏み出し、次なる全国的な大規模発展に向け、基盤を固めたことを意味する。人民日報海外版が伝えた。

 同プロジェクトは、「2008年次世代インターネット業務の試用・商用および産業化特別プロジェクト」のうち、最大規模かつ初めて始動したプロジェクトであり、教育部(教育省)が指導し、中国教育・科学技術コンピュータネットワークセンターが組織し、清華大学北京大学など100校が建設に携わった。

 プロジェクトチームは数年間の努力を経て、管理・制御、ネットワークサービスなどの機能を有するIPv6ネットワーク管理・サービスサポートシステムを開発、国内で率先してIPv6に基づく100カ所のキャンパスネットワークを実現、IPv6のユーザー規模は200万を超えた。IPv6アップグレードおよび大規模な商用に向け、必要な技術的準備を行い、大学のオンライン生徒募集など、20の教育研究関連重要アプリケーションを重点的に開発した。

 IPv4に基づくアドレスはすでに枯渇しつつあり、先進国は近年、次世代インターネットへの移行計画とスケジュールを相次いで打ち出している。中国も次世代インターネット産業の発展を加速しており、関連のロードマップとスケジュールを発表した。計画によると、第12次五カ年計画(2011-2015)期、次世代インターネットは徐々に普及され、2015年には全面的な商用化が完了するという。

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