科学技術部（科学技術省）の万鋼部長はこのほど、中国科学技術発展戦略研究院（以下、戦略院）の創立30周年座談会に出席し、「中国は今後、地域的な科学技術戦略研究基地を設立し、これを基盤として、全国的なネットワークを構築する」と述べた。人民日報が伝えた。
万鋼部長は式辞の中で、「我々は地域のイノベーションにおける重大な戦略的問題にもっと注目し、全国的な科学技術戦略発展研究ネットワークを構築しなければならない」と指摘。「戦略院は現在、各地方の科学技術庁・大学・大手企業と提携を進めており、資源節約と学際的研究の促進、および中央の戦略決定と地域発展の釣り合いを取ることを目指している。一部のマクロ的な戦略研究では、各地方を試験・試行地域と定めることができる。また各地のイノベーション経験は中央の発展戦略を形成し、進んだ経験は戦略院というプラットフォームを通じて互いに普及し、交流し合うことができる」と述べた。
戦略院は座談会において、上海市科学委員会、湖北省科学技術庁、青島市科学技術局と協力協定を結んだ。戦略院はこれまでに浙江省科学技術庁、四川省科学技術庁などの地方科学技術機構と協力協定を結んでおり、研究基地の共同建設、共同研究などを実施している。