2013年01月28日-01月31日
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北京が「北斗」システムを使用 自然災害をモニタリング

2013年01月29日

 北京市人民代表大会が27日に明らかにしたところによると、北京市は郊外の山崩れ・土石流災害のモニタリングにおいて、中国が開発した衛星測位システム「北斗」を使用している。同システムは今後さらに、北京市の運転免許試験、タクシーの位置測定などに使用される。北京日報が伝えた。

 北京北斗星通導航技術股フン有限公司の董事長、北京市人民代表大会代表の周儒欣氏は、政府業務報告書に衛星応用産業クラスタの育成が盛り込まれたことを喜んだ。周氏は、「同システムはすでに北京郊外の山崩れ・土石流災害のモニタリングなど、多くの分野で使用されている」と語った。

 周氏によると、同システムは測量、マッピング、建機のコントロールといった、高精度が求められる専門分野で使用することが可能だ。北京市の防災業務では、すでに同システムが使用されており、精度がミリ単位に達している。例えば密雲県では同システムを使用し、山崩れと土石流をモニタリングしている。山崩れの予兆が見られた場合、同システムはわずかの位置変化を測定し、模型を利用し今後の経過を推算・予測し、適時警告を発することが可能だ。

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