全国政治協商会議委員、中国有人宇宙プロジェクトの周建平チーフエンジニアは、「有人宇宙船・神舟10号は今年6-8月に、酒泉衛星発射センターから打ち上げられる。3人の宇宙飛行士は同宇宙船に搭乗し、軌道上で運行中の宇宙実験機・天宮1号との有人ドッキングを実施する」と語った。人民日報が伝えた。
周氏は、「天宮1号と神舟10号のドッキングは、中国有人宇宙事業の第2ステップの第1段階が終了し、宇宙実験室・宇宙ステーションの開発・生産段階に全面的に突入することを意味する。神舟10号の主要任務は、有人地球-宇宙往還輸送システムの初の実用性飛行を実施し、軌道上で正常運行中の天宮1号に人員と一部の物資を輸送することだ」と説明した。
周氏はまた、「天宮1号と神舟10号のドッキングは真の実用性飛行となり、中国が実際に使用可能な宇宙-地球往還輸送システムを保有していることを示す。同システムは軌道上の各宇宙船に対して、人員と物資を輸送することが可能だ。神舟10号の任務完了後、中国は宇宙ステーション・宇宙実験室の建設を展開する」と述べた。
中国キャリアロケット技術研究院党委員会書記の梁小虹氏（全国政治協商会議委員）は、「神舟10号は2013年6－8月、キャリアロケット・長征2号F遥10により打ち上げられる。同ロケットは遥9と比べ、宇宙飛行士の安全性を高めた。故障が発生した場合、同ロケットは宇宙船に向けて緊急避難信号を出すことが可能だ」と語った。