このほど開催された、中国科学院重慶グリーン・スマート技術研究院水処理工程技術センターの設立式典で明らかになったところによると、中国が初めて独自開発した、PM2.5を99.99%カットできるマスクが、重慶国際投資・グローバル調達会で初公開された。同マスクの価格は約20元(約300円)。中国科学報が伝えた。
同研究院の薄膜技術・応用工程センターは、0.33ミクロンの超極小微粒子をカットできる、空気浄化フィルター素材を開発した。同センターの任以偉副主任は、「同素材は0.33ミクロンの超極小微粒子を99.99%カットできる。関連技術は現在、国内トップ水準に達している」と説明した。
濃霧と都市部の大気汚染が、市民の生活品質に影響する重要要素になった現在、多くの市民がマスクを着用し、PM2.5による被害を防ごうとしている。しかし任副主任は、「現在市場に出回っている多くのガーゼマスクは、2.5ミクロン以下の極小微粒子をカットできない。医療用のマスクでさえ、これを5-10%しかカットできない。市場で発売されているPM2.5マスクも、せいぜい50-60%のみだ」と語った。
任副主任は、「今回開発されたフィルター素材は、髪の毛の千分の一しかない超極細繊維(太さ数十ナノのみ)を採用した。伝統的な素材による繊維は、太さが数十ミクロンから百ミクロンに達する。今回開発されたマスクは息苦しくなく快適だ」と述べた。