2013年04月22日-04月26日
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世界が地震多発期に突入?近年の大地震を振り返る

2013年04月23日

 中国地震台ネットワークセンターの孫士◆首席予報士(◆は金へんに宏)は取材に対し、「1900年から100年余りの地震発生データから、世界が地震多発期に入ったと結論づけられる」と指摘した。広州日報と中国青年報が伝えた。

 統計データによると、1900-1964年の間に世界ではマグニチュード(M)8.5以上の地震が7回発生した。1964年の米アラスカ大地震から2004年までに、世界ではM8.5以上の強震は発生しなかった。ところが2004-2010年のわずか6年の間に、インドネシアでM8.7・M8.5の地震が発生し、チリでM8.8の地震が発生したため、M8.5以上の強震が計3回発生したことになる。

 孫氏は「地震活動の頻度には一定の周期的な法則がある。過去100年間の各段階のデータをまとめると、地震の頻度から見ても地震の強度から見ても、世界はすでに地震多発期に入ったと言える」と語った。

 ■近年の世界大地震

 ● 2013年4月9日、イラン南部のブーシェフルでM6.1の地震が発生し、死者が37人、負傷者が約850人に達した。

 ● 2011年3月11日、日本でM9.0の巨大地震とそれに伴う広範囲の津波が発生し、1万4063人の死者、1万3691人の行方不明者が出た。

 ● 2011年2月22日、ニュージーランドのクライストチャーチでM6.3の地震が発生し、100人以上の死者が出た。

 ● 2010年2月27日、チリでM8.8の大地震と津波が発生し、死者が802人に、被災者が200万人弱に達した。

 ● 2010年1月12日、ハイチでM7.3の地震が発生し、死者が27万人に達し、48万人が家を失った。

 ● 2010年4月14日、中国青海省玉樹チベット族自治州玉樹県でM7.1の地震を含む2回の地震が発生し、死者が2698人に達した。

 ● 2009年4月6日、イタリアのローマ東部のラクイラでM5.8の地震が発生し、死者が300人弱に達し、約6万人が家を失い、財産に深刻な損失が生じた。

 ● 2008年5月12日,中国四川省ブン川県でM8.0の地震が発生し、死者が約6.9万人に、負傷者が37万人以上に達した。

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