2013年04月22日-04月26日
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中国、10kW級ファイバーレーザー溶接機の開発に成功

2013年04月25日

 縫い物の針ほどの細さのファイバーレーザーが、飛行機や汽船の溶接に使用できる。武漢市が22日に明らかにした情報によると、中国初の10kW級連続ファイバーレーザー溶接機が光谷で誕生し、中国は米国に続き世界で2番目に同技術を掌握した国となった。新華社が伝えた。

 本紙が武漢鋭科研究開発センターを取材したところ、同溶接機は2台の冷蔵庫を合わせたほどの大きさしかないが、1本当たり1.1kWのレーザーが10本重なることで1本のファイバーになり、計10kWの強いエネルギーが得られる。米国はこのレーザー集光技術を、10kW級ファイバーレーザー溶接機の機密事項としている。

 この独占を打破するため、国家千人計画の専門家の閻大鵬氏と李成氏がチームを率い、1年間の研究開発を経て、最終的に同技術の独自の知的財産権を獲得した。

 ファイバーレーザー溶接機は世界的に、造船、自動車製造、航空・宇宙事業、軍事設備などで幅広く応用されている。伝統的な二酸化炭素レーザー溶接機と比べ、同溶接機の電力消費量は5分の1、体積は10分の1のみで、速度が4倍に、変換効率が20%増になり、汚染物質を排出することもない。

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