インターネットと個人用モバイル端末の急速な発展により、人々のテレビへの依存度が低下を続けた。特に多くの若者にとっては、リビングに置かれているテレビが飾り物になっているほどだ。人民日報が伝えた。
しかしスマート技術、ディスプレイ技術、モバイル技術の高度発展により、スマートテレビの応用範囲が拡大を続けており、多くの人がテレビの前に戻り始めている。
■さらに楽しく スマートテレビが暮らしを変える
スマートテレビが人々をリビングに戻しており、リビングをホームシアター、ゲームセンター、スポーツジム、カラオケルームにしている。スマートテレビは、私達の生活を変えている。青島海信伝媒網絡技術有限公司の最高経営責任者(CEO)、青島海信電器股フェン有限公司(ハイセンス)の製品総監の簡志敏氏は、「テレビ事業は近年最も発展が著しい業界だ。当初のモノクロテレビから現在のスマートフォンに、見るテレビから使うテレビや遊ぶテレビに、ユーザーの受身の姿勢からテレビとの交流に至るまで、視覚効果が向上を続けると同時に楽しみ方が改善されている」と語った。
■市場に期待「業界革命を引き起こす」
スマートテレビの市場シェアは昨年、2割弱に達した。北京零点研究コンサルティンググループが今年2月に発表したデータによると、中国市場の現在のスマートテレビ普及率はすでに30%を超えている。業界は、2013年の爆発的な成長を予想している。今後各業界のサービスを、スマートテレビの大画面に移植することが可能になる。
私達は現在、携帯電話をテレビのリモコンに、テレビの画面をパソコンの画面にすることが可能で、この3つの画面によりホームシアターを形成できる。近い将来、これらの融合がさらに深化し、より多くの家電がその仲間入りを果たし、家庭照明システムや安全システムを構築する可能性もある。中国電子商会の陸刃波・副秘書長は、「オフィス内でも家電のスイッチをコントロールでき、出張の際にもテレビにより家の中の状況を見ることなどができるようになる。現在はテレビ・パソコン・携帯電話の間に一定の競争が存在することは否定できないが、長期的にこの3者の融合度は高まっていき、人々のスマート化された暮らしに利便性をもたらすだろう」と指摘した。