米国科学アカデミー(NAS)は現地時間4月30日、新たに選出されたアカデミー会員のリストを公表した。清華大学生命科学学院院長の施一公教授(46)が外国人会員に選出されたほか、トウ興旺・イェール大学終身教授(北京大学生命科学学院「千人計画」入選者、「長江講座教授」)、北京大学生命科学学院出身で現在は米カリフォルニア大学リバーサイド校に勤める陳雪梅教授らが会員に選出された。人民網が伝えた。
米国科学アカデミーは1863年に設立され、現在アカデミー会員は約2200人、外国人会員は400人、うち、200人はノーベル賞受賞者だ。
現在、清華大学生命科学学院院長、医学院常務副院長を務める施一公教授は、かつて中国科学院の院士に落選したことで注目を集めていた。
施一公教授は1985年、清華大学生物学部に推薦入学し、同学部復活後初の本科生となった。1989年に同学部を卒業した後、1990年に米国に留学、1995年に米ジョンズ?ホプキンス大学医学院分子生物物理学の博士号を取得し、米プリンストン大学分子生物学科の助教、准教授、教授、講座担任を歴任した。2006年には清華大学での実験室建設に着手し、2008年に帰国した。
施一公教授は中国科学院の院士に落選後、「院士になることは私が帰国した目標ではない。清華大学に戻った目的は人材を育成するためだ」と語っている。