中国科学院合肥物質科学研究院はこのほど、「4自由度産業搬送ロボット」開発プロジェクトの重要な研究成果を公開し、産業ロボットの高速・高負荷作業のキーテクノロジーで飛躍を果たしたと発表した。同成果により、生産ラインにおける原材料・資材の高速搬送が可能となる。人民日報が伝えた。
合肥物質科学研究院・先進製造技術研究所の孔令成副所長によると、同ロボットはあらかじめ設定された固定ルート上で原材料や資材を搬送し、さらに規定の形に積み上げることが可能で、以下の2方面においてブレークスルーを果たした。第一に、単純な四節リンク機構で、現在広く使われている多関節ロボットを代替し、多関節ロボットの抱えるシステムの複雑性・制御困難といった問題を解決した。第二に、放射基底関数ニューラルネットワークとアダプティブ・ハイブリッド制御アルゴリズムを採用し、適応パラメータのトレーニングを行うことで、ロボットの高速かつ正確な搬送作業を実現、上下、左右、前後、回転という4次元の動きが可能となった。
同ロボットの技術は、国内のロボット研究分野において他をリードしている。試運転のデータによると、同ロボットは1時間あたり1200件の物品を搬送、1回あたりの搬送重量は100キロ余りに達し、高速・高負荷作業を実現した。