(6)赤外線暗視装置
暗視装置によって兵士は暗闇を十分に利用し、優勢に立つことができる。だが暗視機能のみでは完全でなく、将来は近赤外線探測能力も統合することとなる。敵が非常に狡猾で肉眼や普通の暗視装置では発見困難な状況もあるが、新型暗視装置の眼からは逃れられない。どんなにうまく隠れようとも、自らの赤外線信号を遮断するのは不可能だからだ。
(7)不意の射撃探測器
複雑な戦場の環境では、パトロール隊は不意の射撃に遭うと混乱に陥りやすい。この時最も大切なのが狙撃手の位置を把握することだ。不意の射撃探測器がこの問題を解決してくれる。重さ約2ポンドで、4つのセンサーによって音を分析し、敵の方位情報を算出して直ちにディスプレイに表示してくれる。
(8)ハイレベル戦闘ズボン
陸軍の戦闘服が「耐久性」の問題を抱えることはとうに秘密ではなくなっている。昔は膝を保護するためにパトロール兵はみな膝当てを身につけていた。だが膝当ては長く使うと汗で湿り、固定用のベルトによって腰から太ももの内側にかけての部分も不快になった。解決策は膝の部分にハイレベル弾性繊維を使用すると同時に、臀部にも抗摩耗塗膜の特殊材料を使用し、苦痛を軽減することだ。
(9)ゴールデンアイ
ゴールデンアイは兵士用のポータブルコンピュータで、ヘッドホンと0.44インチディスプレイを備える。音声識別技術でデータベースにアクセスし、画像や地図を表示する。車を運転する際にまずカーナビの情報を確認してどこへ行くかを決定するのに似ている。
(10)防弾パンツ
ケブラー繊維の強靱性は誰の目にも明らかだ。道路脇爆弾の脅威に対して、兵士の頭にはヘルメット、胴体にも防弾チョッキがある。腰から膝にかけての部位だけが防護が弱く、負傷しやすい。防弾パンツはこうした状況の下開発され、すでにかなり発展している。民間用を開発した会社もある。