液晶パネル中国最大手・京東方科技集団の世界初となる110インチADSDS超高精細ディスプレイがこのほど、「世界最大の液晶テレビ」としてギネス記録に認定された。科技日報が伝えた。
同ディスプレイは京東方独自の広視野角技術ADSDSを採用し、178度の超広視野角を持つ。また解像度は3840×2160ピクセルで、フルHDの4倍のUHDクラスに達するほか、輝度も1000nitsと高く、屋外の公共ディスプレイとして用いても高品質の画像を映し出すことができる。さらに10bitカラー技術により、現在主流のディスプレイを大幅に上回る10億7000万色表示が可能となり、より豊富かつ鮮明な色を表現、実際の色彩を最大限に再現することができる。
同ディスプレイは2012年11月16日、第14回中国国際ハイテク成果交易会(高交会)にて初めて発表された後、サムスンの110インチUHD TVに採用され、2013年米国ラスベガスで開催されたCES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)に出展された。
同ディスプレイは京東方北京の8.5世代生産ラインで生産され、特大パネル接合露光技術、特大パネル先進プロセス技術、ハイフレームレートパネル設計技術、特大パネル接合ミラー同期走査技術、120Hzの高周波駆動技術、ローカルダイナミックバックライト技術といった、大型パネルのハイエンド技術が多く取り入れられており、決め細やかで精彩な表示を実現した。オフィスや大型デジタルディスプレイ、映画館など、様々な分野で利用できる。