2008年の四川省大地震から12日で5年を迎えた。中国はこの日を防災減災デーと定めている。この5年間、中国は地震による人命・財産の損失をいかに予防し、減少させるかを防災減災業務の重点としてきた。こうした中、地震の発生から地震波が到達するまでの間に、地震波よりも速い電波を利用して地震の到来を知らせる地震速報システムの建設が高く注目されている。新華社が伝えた。
2012年9月、125カ所の観測点からなる福建省地震速報モデルシステムの試運転が始まった。北京周辺および蘭州でもシステム建設が進んでいる。
中国地震局の関係者は「国家地震烈度速報(注:烈度は中国で使用されている12段階の震度階級)と地震速報プロジェクトでは最終的に、5千あまりの観測点からなる烈度速報・地震速報システムを構築し、全国を網羅する烈度速報および、華北地域、南北地震帯、南東沿海地域、新疆西部地域を網羅する地震速報システムを完成させる」と語る。