2013年05月13日-05月17日
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蚊に細菌を感染させマラリアを阻止 中米共同研究

2013年05月15日

 中山大学と米ミシガン州立大学の熱帯病昆虫媒介抑制共同研究センターの研究により、昆虫に感染する細菌の一種・ボルバキア(Wolbachia)を利用することで、マラリアの感染拡大を抑制できる可能性があることがわかった。中山大学によると、同研究成果は2013年5月10日に出版されたサイエンス誌で発表された。人民日報が伝えた。

 蚊はマラリアを含む様々な昆虫媒介性疾患の媒介者である。科学者らは数百年にわたりマラリアの感染拡大を食い止めようと努力してきたが、良い成果は得られていない。

 上述の共同研究センターの奚志勇教授率いる研究チームは、蚊に細菌を感染させることでマラリアなど昆虫媒介性疾患の流行を抑制できる可能性があることを発見した。同チームはサイエンス誌で発表した「ボルバキアはハマダラカ集団に侵入し、マラリア原虫感染に対する抵抗性を誘導する」と題する論文の中で、「ボルバキアは蚊に接種する『ワクチン』のようなものであり、マラリアを起こす病原虫(マラリア原虫)が蚊の体内で生存できなくする。これにより、蚊によるマラリアの感染を阻止することができる」とした。

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