中国科学院は20日、公式サイトで2013年中国科学院院士候補者391人のリストを発表した。2年前に中国科学院の院士に落選し、その後米国科学アカデミーの外国人会員に選出された清華大学生命科学学院院長の施一公教授は今回、候補者リスト入りを果たした。一方、施一公教授と同年に落選したが、その後ブログで「二度と中国科学院院士の候補にはならない」と宣言した科学者・饒毅氏は候補者に選ばれなかった。人民網が伝えた。
中国科学院サイトに発表された公告によると、今年の中国科学院院士候補者の推薦は4月30日に終了した。院士・関連部門による推薦、および中国科学院学部主席団による審議を経て、最終的に候補者391人が確定したという。
中国科学院の関係者は、「院士の選考業務は『中国科学院院士選考業務実施細則』に基づいて厳格に実施された。具体的な内容は公告の中ではっきり示されている」と語る。
饒毅氏・施一公氏の両氏は2011年の院士選考で共に落選した。学術水準的には2人とも院士になる資格を完全に有していたため、2人がかつて中国の研究資金配分体制および研究文化を批判したことが落選原因になったのではないかとの声が上がっていた。