公共バス・地下鉄の乗車券が、携帯電話をかざすだけで購入できるようになる。昨日の北京国際科学技術産業博覧会のイノベーション・創業成果展で、携帯電話を電子財布に変える斬新なアイデアが展示された。北京晨報が伝えた。
鳳凰雲科技公司が市政公交一所ケ通公司と提携し、この今年7月にスタートするサービス「手機一所ケ通」は、公共バス・地下鉄・食事・ショッピング・スーパーなどで、携帯電話をかざすことによる消費を実現する。対応する携帯カバーもしくはストラップを取り付け、さらにクライアントソフトウェアをダウンロードするだけで、携帯電話に一般的な交通カードの機能を持たせ電子決済を可能とするもので、乗車料金の割引も適用される。またわざわざチャージするための場所を探す必要がなく、ソフトを使いオンラインバンクなどを通じチャージすることができる。
チャイナ・ユニコム(中国聯通)はこれまで、市政公交一所ケ通公司と提携し同様の携帯決済機能を提供していたが、SIMカードや携帯電話の交換が必要な上に、チャイナ・ユニコムのユーザーしか使用できなかった。間もなく提供される「手機一所ケ通」ソフトは、iOS・アンドロイド端末で使用でき、電話番号や携帯電話の交換も不要で、市政一所ケ通のサービスセンターでチャージできる。公共バス・地下鉄の一所ケ通端末機器は交換することなく、この「異形のカード」を認識できるという。
北京国際科学技術産業博覧会の組織員会の関係者は、「今年の博覧会では、市民の生活に密着したスマート技術が数多く展示された」と語った。