2013年06月03日-06月07日
トップ  > 科学技術ニュース>  2013年06月03日-06月07日 >  モバイル身分認証管理ツール「weipass」が登場

モバイル身分認証管理ツール「weipass」が登場

2013年06月07日

 北京微智全景情報技術有限公司(以下、微智全景)が開発したモバイル身分認証管理ツール「weipass(微護照)」が6月4日午後、北京で正式に発表された。weipassは、テンセントの無料メッセンジャーアプリ「微信」をベースに開発されたシステムで、スマートフォンを使ったオフラインでの身分認証を可能にする。モバイル身分認証技術を中核とし、アプリ、バックグラウンド認証システム、専用スキャナー「微印章」、専用POS端末機などによって構築される。中国網が伝えた。

 微智全景の李岩CEOは発表会で、「モバイルネットワークがインターネットの主流になりつつある現在、オンラインとオフラインの境界線があいまいになっている。いかにユーザーのオンライン上の身分をオフラインで認証するが、O2O(オンライン・ツー・オフライン)の解決すべき重要問題だ」と語った。weipassシステムは電子証明書によりO2Oを実現し、モバイル署名、イベント・会議・展示会のチケット業務、メンバー管理などの各分野で、オンライン上の権益・アカウント・身分などの情報をいつでも取得できるようにする。

 李氏は、「weipassシステムはネット接続環境が必要なく、スキャンするだけでオフラインに情報を下ろすことができる。情報の安全性を保証するため、当社は動的二次元コードのスキャンのみをサポートしている。将来的には銀聯カードと同じような、オフラインネットワークを構築したい」と語った。

 発表会ではその後、製品開発担当者がweipassの技術について説明した。weipassのサーバーAPIはHTTP規格に基づき、各種サーバー環境をサポートする。クライアントSDKは認証後、処理結果をリターンするだけでよい。またクライアントはRSA証書に基づく非対称性パスワード設定によりデータ伝送を行い、データの唯一性・機密性を確保する。

 weipassのプラットフォームは、「無料接続、効果に基づく料金徴収」の提携モデルを採用している。微智全景の戦略提携担当者の李霞氏は、「weipassは提携先にデータ安全、運営保守、技術サポートなどの保障を提供する。閉ループ検証を専門的な第3者に委託することで、提携先は顧客の発展と商店の開発に専念できる」と説明した。

 weipassの創始者である李氏は、億美軟通の元CEOだ。億美軟通が2012年に益百利集団に合併された後、李氏はCEOを辞職し2012年11月に再び創業した。今回のweipassの発表は、モバイルビジネスプラットフォームの開発経験を持つ李氏が、再びモバイルネットワーク界に進出したことを示す。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます