2013年06月10日-06月14日
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自動ドッキング成功 飛行士3人、天宮1号に移動

2013年06月14日

 北京時間6月13日午後1時18分、ドッキング目標機「天宮1号」と有人宇宙船「神舟10号」が、自動ドッキングに成功した。天宮1号が2011年9月に打ち上げられて以降、神舟とのドッキングに成功したのはこれが5回目となる。人民日報が伝えた。

 神舟10号の3人の宇宙飛行士(聶海勝氏、張暁光氏、王亜平氏)は午後4時17分、天宮1号のハッチを開き、その中に入った。初の来客に別れを告げてから360日後、天宮1号は再び故郷からの来客を迎えた。

 神舟10号は6月11日の打ち上げ成功後、科学技術者の正確なコントロールにより、複数回に渡り軌道を変更した。神舟10号は13日10時48分に自動制御状態に入り、自動運転モードで天宮1号に近づいていった。

 北京宇宙飛行管制センターがドッキング準備の最終確認を行うと、神舟10号は天宮1号に緩やかに接近した。午後1時11分、神舟10号と天宮1号のドッキングポートが接触し、プログラムに基づき一連の技術的な動作を完了すると、ドッキング機構のロックが掛けられ、二つの宇宙船が合体した。午後1時18分、天宮1号と神舟10号は自動ドッキングに成功した。

 一連の準備を完了すると、3人は神舟10号の軌道モジュールに入り、宇宙服を脱いで青い作業服を着用した。地上のスタッフが、天宮1号の船内環境を検査・確認すると、北京航天飛行制御センターは宇宙飛行士に天宮1号に入るよう指令を出した。

 午後4時17分、聶氏が張氏と共に天宮1号のハッチを開いた。3人はその後、宇宙船内を浮遊しながら天宮1号に入り、船内に取り付けられていたカメラを使い、地上の科学研究者に向かい手を振った。

 天宮1号と神舟10号の合体飛行中、3人は宇宙科学実験と技術試験を実施し、今後の宇宙ステーション建設に向け経験を蓄積する。

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