2013年06月24日-06月28日
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習近平主席 神舟10号の宇宙飛行士と通話

2013年06月25日

 電波が天地を飛び交い、夢が宇宙の彼方に向かう。習近平中共中央総書記(国家主席、中央軍事委員会主席)は24日午前に北京宇宙飛行制御センターを訪れ、ドッキング目標機「天宮1号」で任務遂行中の有人宇宙船「神舟10号」の宇宙飛行士の聶海勝氏、張暁光氏、王亜平氏に親しく声をかけ、党中央、国務院、中央軍事委員会、全国の各民族を代表し、3人の宇宙飛行士を心から慰労した。人民日報が伝えた。

 神舟10号が6月11日に打ち上げられてから、習主席は任務遂行中の3人の宇宙飛行士に関心を寄せていた。習氏は宇宙船の打ち上げ前、宇宙飛行士が宇宙でちまきを食べ、特別な端午の節句を過ごせるよう、関係者に指示を出していた。習主席は今回、北京宇宙飛行制御センターを自ら訪問し、宇宙飛行士を励まし、期待を述べた。

 習主席は8時30分頃に北京宇宙飛行制御センターを訪れた。習主席は天宮1号と神舟10号の有人宇宙飛行任務の進捗状況に耳を傾けると、任務が獲得した各成果を高く評価した。

 8時38分、天宮1号と神舟10号は合体しながら、祖国の上空を飛行した。習氏は飛行制御ホールの指揮席の前で、送話器を手にして宇宙飛行士を話をした。習主席はほほ笑みながら、飛行制御ホールの巨大電子スクリーンに目を向けた。スクリーンには天宮1号内のリアルタイムの画面がはっきりと映し出された。3人の宇宙飛行士は一列に並び、元気があふれ自然な様子だった。

 習主席:皆さん、お疲れ様です。全国の人民が皆さんに注目し、関心を寄せています。私は党中央、国務院、中央軍事委員会、全国の各民族を代表し、皆さんに心からの慰労を表明します。

 聶氏:習主席と全国の人民に感謝します。

 習主席:宇宙で生活を始めてもう13日になりますが、私たちは皆さんのことが気がかりです。今は全体的に見てどうですか。健康状態はどうですか。作業は順調に進んでいますか。

 聶氏:習主席のお気遣いに感謝します。私と張さん、王さんの健康状態は良好で、各作業も計画通りに進んでいます。中華民族の「宇宙の夢」の実現に貢献でき、私たちは誇らしく感じています。

 習主席:それは良かったですね。宇宙の夢は、「強国の夢」の重要な構成部分です。中国の宇宙事業の高度発展に伴い、中国人は宇宙探査に向けより大きく、より遠くに歩み出すことでしょう。張さんと王さんに聞きますが、初めての宇宙で慣れないことはありませんか。

 張氏:習主席に報告します。13日間にわたる宇宙での生活で、私たちはすぐに無重力環境に慣れ、宇宙科学実験を順調に進めています。私たちは一層精進し、今後の任務を遂行します。

 王氏:通常と変わらず食事をし、毎日7-8時間の休息をとっています。私は宇宙授業の教師になり、全国の青少年に向け無重力状態の物理現象を示しました。これは私にとっても勉強になりました。

 習主席:皆さんに何事もなさそうで、私たちは安心しています。数日前に全国の小中学生向けに実施した宇宙授業は、非常に有意義でした。8万校の6000万人の学生が今回の活動に参加したそうで、科学を尊び、宇宙の神秘を探索する意欲を養う上で、良い効果があることでしょう。今回の有人宇宙飛行で、皆さんは苦難と危険を恐れず、勇敢に探索しようとする意志を示しました。この貴重な意志は、全国人民を啓発し、励ますでしょう。皆さんが勤務に励み、心を合わせ、今後の任務を円満に完了することを願っています。私たちは皆さんが勝利を収めて帰ってくることを心待ちにしています。私は北京で皆さんを待っています。

 聶氏:私たちは習主席のご指示を胸に刻み、必ず任務を完遂します。習国家主席と全国の人民には、ご安心いただければと思います。

 「敬礼」という聶氏の号令を受け、3人の宇宙飛行士は習氏と全国の人民に厳かに敬礼した。飛行制御ホールでは、熱烈な拍手の音が響いた。

 通話終了後、習主席は飛行制御ホールの職員らと握手を交わし、挨拶をした。

 馬凱氏、劉延東氏、範長竜氏、栗戦書氏、中央軍事委員会委員の張又侠氏が通話活動に参加した。

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