2013年09月02日-09月06日
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衛星測位システム「北斗」 ASEANの経済・社会に貢献

2013年09月06日

 北斗衛星測位産業国際協力・投資フォーラムが9月5日、広西チワン族自治区南寧市で開かれた。同フォーラムは、北斗フォーラムと宇宙フォーラムの2パートに分けて行われた。光明日報が伝えた。

 衛星測位システム「北斗」は、中国が自主開発?独自運行している全地球航法衛星システムだ。北斗フォーラムに出席した中国とASEAN諸国の高官・専門家・企業代表は、「北斗を感知し、ASEANに貢献する」をテーマに議論を掘り下げた。専門家は、「ASEAN諸国の47%はサービス業を中心としており、特に交通運輸業や観光業などが各国の支柱産業になっている。そのため北斗システムは、鉄道・道路・水利・河川運輸・水上運輸・物流・位置サービスなどの分野で重要な作用を発揮し、ASEAN経済の成長を促す」と指摘した。

 中国衛星測位システム管理弁公室の冉承其主任は、「ASEANは中国の提携パートナーであり、北斗システムの主なサービス対象だ。今年は中国とASEANが戦略提携パートナーシップを結んでから10周年に当たる。中国外交部(外務省)、中国商務部(商務省)、中国科学技術部(科学技術省)などの部門の力強い支援を受け、我々は北斗システムのASEAN普及キャンペーンを、中国とASEANの協力の重要な内容とする。北斗システムの発展の成果がいち早くASEAN諸国に貢献し、ASEANの経済・社会の発展に貢献することを願う」と語った。

 宇宙フォーラムは「新戦略に支えられた宇宙科学技術産業の構築」をテーマとし、一連の対話と交流を通じ、宇宙科学技術と国民経済の発展の関係を検討し、未来の宇宙科学技術と地方産業の経済成長の融合点、宇宙技術の軍民融合の新モデルなどを模索した。

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