2013年10月21日-10月25日
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高性能計算 IT新概念の支柱に

2013年10月29日

 クラウドコンピューティング、ビッグデータなどのIT新概念が新たな情報資源の形式をもたらし、人々の未来の科学技術に対する想像を変化させている。IT業界はこれらの概念をもてはやす一方で、高性能決算についてはないがしろにしている。しかしこれらのIT応用技術は、共通する内的理論を持つ。高性能計算はクラウドコンピューティングとビッグデータに計算能力の支援を提供し、後者は前者に革新的な応用モデルを提供する。これらの技術はスマート都市建設などの応用に情報化能力の支援を提供し、国家・企業の重要な競争力の構成部分となっている。光明網が伝えた。
 ◆高性能計算、クラウドコンピューティングとビッグデータを支援
 一般的な計算方法と異なり、高性能計算には数多くのプロセッサが含まれ、かつ高性能ネットワークによりクラスタコンピューティングを実現する。ゆえにその計算能力は一般的なコンピュータをはるかに上回る。曙光信息産業有限公司の「星雲」を含むスパコンの倍精度浮動小数点演算のピーク性能は1兆回を超えており、演算能力のピーク性能は毎秒3000兆回に達している。高い計算能力は情報分析および流動の効率を高め、ビッグデータの分析・利用および高性能データの保存に基礎を提供する。これはクラウドコンピューティング、ビッグデータが応用を実現するため、必要な支援となる。
 曙光信息産業有限公司が主催した曙光スパコン技術大会「SSC13」において、米半導体メーカー・NVIDIAのアジア太平洋地域最高技術責任者(CTO)のSimon See氏は、「高性能計算は社会・経済の運行を、同じことの繰り返しの単純作業から開放し、データのスマート収集と分析に計算能力のサポートを提供する。例えば安全面の需要から、都市建設および空港には数多くの監視カメラを設置しなければならない。伝統的な手段に頼り続ければ、莫大な労働力と資源が費やされる。しかしGPUによって演算速度が向上したスパコンを使用すれば、100台余りで4万台の監視カメラを集中・スマート管理できる」と指摘した。
 ◆高性能計算、情報産業のアップグレードを促進
 高性能計算の意義は、その高性能のハードと演算能力のみにとどまらず、高性能応用の革新と利用による情報技術の発展の原動力をもたらす。高性能計算の応用と、クラウドコンピューティングおよびビッグデータの応用方法との間にあるのは矛盾した関係ではなく、同じ高効率情報化システムに属する応用の基礎だ。クラウドコンピューティング、ビッグデータなどの新たな方式の発展により、高性能計算は衰退するどころか、むしろ勢力を増すだろう。企業はいかに商業的知能および高い分析能力によりその価値を最大化するか、顧客はいかに複雑で多様化された高性能計算技術サービスのうち、自社の事業発展の需要に合うサービスを選択するか。これは企業の情報化建設における新たな需要になる。

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