2013年11月01日-11月01日
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二次元コード フィッシング詐欺の新たな手口に

2013年11月05日

 スマートフォンの普及と二次元コードの使用拡大に伴い、消費者は携帯電話をそっとかざすだけで、販促・値引きの情報を入手できるようになった。しかし専門家は、二次元コードがフィッシングサイトへの新たな誘導手段となっており、消費者はリスク防止の意識を高めるべきだと主張している。経済参考報が伝えた。
 中国反フィッシングサイト連盟から得た情報によると、同連盟が10月25日までに確認・処理したフィッシングサイト数は、同月のみで6724サイトに達した。犯罪者のフィッシングサイト宣伝は、より隠蔽性の高い二次元コードに移行する流れを見せている。
 伝統的なフィッシングサイトの誘導手段と比べ、二次元コードはより手軽な手段だ。その一つ目の主因は、より高い隠蔽性だ。正規のウェブサイトやアプリの二次元コードでも、その見た目には大きな差がなく、一般人では見分けがつかない。フィッシングサイトが二次元コードという「隠れ蓑」をかぶれば、詐欺の隠蔽性がさらに高まる。二つ目の主因は、より高い偽装性だ。現在主流となっている二次元コードスキャナーは、ウェブサイトの検証や実際の身分を調べる機能を搭載していない。携帯電話でスキャンすれば、フィッシングサイトに直接移動し、犯罪者の罠にかかる可能性がある。三つ目の主因は、より高い伝播性だ。包装紙、看板、広告、ウェブサイトのすべてが、企業側もしくは犯罪者の二次元コード普及の場となるため、フィッシング詐欺により高い伝播性が備わる。

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