2013年11月04日-11月08日
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ISO 9001認証 中国の取得数が世界一に

2013年11月13日

 ISO 9001認証は、「国際市場に進出するための通行証」と呼ばれている。中国国家認証認可監督管理委員会は11日、中国の取得したISO 9001認証書がすでに31万枚を上回り、世界の30%弱を占め世界最多となったと発表した。北京日報が伝えた。
 同委員会の関係者は、「ISO 9001品質管理標準は、国際標準化機構(ISO)が交付する最も影響力の高い標準の一つで、全世界で幅広く使用されており、国際貿易の発展および品質の向上に大きな影響をもたらした。ISO 9001認証は中国国民経済の各分野で幅広く活用されており、企業の品質管理水準および市場の競争力の向上に対して、積極的な貢献を成し遂げている」と説明した。
 ISO 9001の中国企業における実際の効果を調査するため、同委員会と国連工業開発機関(UNIDO)はこのほど調査活動を実施し、認証を取得した企業および仕入れ業者9000社以上を対象にアンケートを実施したほか、認証を取得した958社の企業を視察・実地調査した。
 調査に応じた仕入れ業者のうち、93%はISO 9001の取得をサプライヤー選択の重要な根拠とするとし、98%は認証を取得したサプライヤーの生産する商品の品質に「満足」していると回答した。また75%はISOの信頼性について、「高い」、「とても高い」と回答した。
 調査を受けたISO 9001を取得した企業のうち、98%はISO 9001管理システムを構築し、認証を獲得するための経費について、「その価値がある」、「非常に価値がある」と回答した。39%は認証がもたらす年間収益を10万-100万元(約160万-1600万円)の間と回答し、37%はこれが100万元を超えるとした。
 また企業を実地調査したところ、93%の企業のISO 9001管理システムが合格となった。認証を取得した零細企業の管理システムにおける問題の比率は、大型・中型企業を大幅に上回り、企業の規模により管理水準に開きがあることが明らかになった。

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