2013年11月11日-11月15日
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Hsp90α定量分析キットが開発、一滴の血液でがんを総合的に分析

2013年11月18日

 清華大学が17日に明らかにしたところによると、同大学生命学院の羅永章教授の研究チームが、世界で初めてHsp90αタンパク質を新たな腫瘍マーカーとして独自に開発したHsp90α定量分析キットがこのほど臨床試験を通過し、国家第三類(最高レベル)の医療機器証書とEUの認証を取得した。これは24年前のHsp90α発見以来、世界で初めて臨床使用された製品であり、腫瘍患者の病状の観測、治療効果の評価水準、腫瘍個別化治療の実現を促すものだ。人民日報が伝えた。
 その他の腫瘍分析手段と比べ、腫瘍マーカーは利便性が高く、コストも大幅に引き下げられる。患者の一滴の血液を使い、Hsp90α定量分析キットを用い血漿に含まれるHsp90αの量を調べることで、病状の観測および治療効果の評価に用いることができ、腫瘍個別化治療に対して補助的な根拠を提供する。
 Hsp90αは肺がんと関連する腫瘍マーカーとして証明されている。Hsp90αには広域の特性があり、肝臓がん、乳がん、直腸がん、前立腺がん、すい臓がん、胃がんなど、その他の腫瘍の臨床試験も近日中に完了される見通しだ。

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