2013年11月11日-11月15日
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上海のタクシー、来年に車載Wi-Fi普及か

2013年11月20日

 錦江タクシー公司は19日、車内に3G端末を試験的に搭載した。市民は今後、タクシーの車内でもWi-Fiを利用できるようになる。同端末は来年、上海の新型タクシーでの普及が期待される。中国広播網が伝えた。
 錦江タクシー公司は一部タクシーの車内メーターの前方に3G端末を搭載し、車内でWi-Fiを利用できるようにした。登録後はパスワード入力なしでウェブページや動画を閲覧でき、SNSなどを利用できる。記者が19日タクシーの車内で携帯電話でネットワークを検索したところ、すぐに見つかり簡単に接続できた。その通信速度は非常に速く、動画もスムーズに楽しめた。
 錦江タクシー公司は現在、10数台のタクシーに試験的に端末を搭載している。現在の試用期間であれば、乗客はパスワード入力なしでネットワークに接続できる。大規模普及後、乗客は携帯電話で専用のパスワードを入手してから使用することになる。
 上海市のタクシーは来年、多くの新型車両を投入する。その際、3G端末が工場出荷前に取り付けられる可能性がある。車載Wi-Fiは乗客にネットワーク環境を提供するほか、上海新型タクシーの車載端末になり、GPRS端末、料金メーター、カードリーダーなどの機能、およびリアルタイムのナビゲーション、道路状況情報、周辺サービス、防犯機能などが一体化されることが期待される。これにより運転手の業務効率が全面的に向上し、全体的な効率とサービスの質を改善することで、スマート交通の役割を果たすことができる。
 ドライバーは記者に対して、「車内にネットワーク環境が構築され便利になった。不慣れな道でも、ネットで電子地図を取得できる。周辺のスタンド・レストラン・ホテル・デパート・銀行・トイレ・病院などの公共施設が簡単に検索できる」と語った。設備製造会社は、タクシーの車載Wi-Fiの普及により、3分の1以上の乗客がタクシーで無料Wi-Fiを利用すると予想している。

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