嫦娥3号の打上げ成功、世界各国の報道は?

2013年 12月3日

 海外メディアは連日、月探査機「嫦娥3号」に対して関心を高めている。関連する報道は、さまざまな角度から月探査の「見所」を紹介している。新華社が伝えた。
 独週刊誌「デア・シュピーゲル」(ウェブ版)は、「今回の月面着陸・月探査は、中国の野心あふれる宇宙計画の新たな一歩だ。月面を漫遊する月面ローバーは玉兎と名付けられた。この名称は、嫦娥が抱いている白兎に由来する。中国は2017年に、月からサンプルを持ち帰る予定だ。月探査は中国の宇宙計画の一部分であり、2020年頃に宇宙ステーションを建設する他に、世界をカバーする衛星測位システムを構築する計画を立てている」と報じた。
 権威ある学術誌「ネイチャー」(ウェブ版)は、「今回の月探査プロジェクトは、中国が宇宙技術分野で踏み出した新たな一歩だ。中国は過去10年間に渡り、同分野で一連の勝利を収めている。中国の宇宙計画は秩序正しく、ほぼ完璧に進められている」と伝えた。
 ネイチャーの同記事によると、欧州宇宙機関のオランダ人科学者のバーナード氏は、中国は「単なる台頭・上昇中の宇宙の力ではなく、非常に先進的な技術を有している」と指摘した。中国の宇宙科学技術の急速な発展は、欧州宇宙機関の提携の意欲を刺激している。欧州宇宙機関の代表団が来年2月の訪中を予定しており、中国宇宙科学機関との提携を模索する。双方はこれまで、衛星プロジェクトで提携したことがある。
英紙「インディペンデント」は、「今回の打上げ任務は、中国の近年の宇宙技術・能力の秩序正しい発展と合致している。中国と緊密な提携を維持している欧州宇宙機関は、今回の任務の実施過程に注目している」と報じた。欧州宇宙機関の有人宇宙事業担当者のトーマス・ライター氏は、「有人宇宙探査であるか否かに関わらず、いずれも世界的な提携が必要だ。このような提携は、双方に利益をもたらす。欧州宇宙機関と中国の提携は深化を続ける」と語った。
 同紙は別の記事で、「中国は宇宙飛行士を初めて宇宙に送り込んでからわずか10年間で、初となる無人月上陸を実現しようとしている。嫦娥3号は月の『虹の入江』で着陸する予定だ。この地区はこのほど発見されたクレーター『ラプラスA』に近い。同クレーターの垂直の落差は1600メートルに達する。嫦娥3号はこれを撮影する機会があり、さらには深層の岩石を分析することも可能だ」と報じた。
 スペイン紙「エル・パイス」は、「嫦娥3号が注目を集めており、月周回軌道を飛行中の米月探査機LADEEが、同探査機の観測を予定している。一部の国家の宇宙活動は支援を失っており、宇宙計画の先行きが不透明になっている。中国は効果的な月探査計画を制定した」と伝えた。
 英科学誌「ニュー・サイエンティスト」(ウェブ版)は、「月は長いこと訪問客を迎えていなかった。中国の月面着陸・月探査は快挙となる」と報じた。


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