嫦娥3号のエンジン技術、大気汚染防止に一役

2013年 12月4日

 月探査機「嫦娥3号」が、長征ロケットに搭載され宇宙へと打ち上げられた。宇宙技術は、私たちの生活から遠く離れた存在ではない。中国航天科技集団第六研究院から提供された、数十基の各エンジンが嫦娥3号を月に送り込む。これらの高度な液体燃料ロケットエンジン技術は、民間領域でも幅広く活用されることになる。
 ◆嫦娥技術、大気汚染防止の一助に
 大気・土壌・森林・湖・海などは、人類が生存するため必要な環境だ。嫦娥3号の動力技術は、私たちの環境をよりエコロジーにする。
 ロケットエンジンは燃焼により巨大な推進力を生み、嫦娥3号を宇宙へと打ち上げる。科学者はエンジン熱エネルギーコントロール技術を把握しており、低圧・低発熱ガス燃焼などを始めとする10数件の燃焼技術を持ち、燃焼生成物の成分の計算を中心とする焼却処理技術を形成した。
 大気汚染防止は近年、政府が直面する深刻な課題となっている。石炭化学工業・製油所・天然ガス工場の排出するガスには硫黄が、火力発電所・コンクリート工場などの排出するガスには硝酸が含まれる。これらの物質は重要な大気汚染源だ。科学者がエンジン燃焼技術により開発した燃焼炉は、酸性ガスとばい煙を処理する重要な設備だ。科学者は硫黄還元・脱硝酸の技術・設備を開発し、硫黄や硝酸などの物質の大気への排出を効果的に抑制し、大気の汚染を防止した。
 火力発電所の放出する灰燼は、土壌と大気を汚染する。しかしこれを埋めてしまえば、限りある土地資源を損ねるだろう。科学者が燃焼技術を利用し開発した灰燼加圧気化技術は、システムユニット集約能力を持ち、灰燼を土壌・大気汚染物質ではなく、酸化アルミニウムなどの重要な工業原材料に変え、効果的に土壌・大気を保護することができる。
 ターボポンプは、ロケットエンジンの重要部品だ。森林火災の頻発を受け、科学者はターボポンプ技術による森林の消防ポンプを開発した。一人がこれを背負うだけで、効果的に消火活動を実施できる。コンパクトかつ軽量で、ぼやが大火災に発展するのを迅速に防止できる。


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