北斗が「宇宙ネットワーク」を構築、測位精度がcm級に

2013年 12月30日

 12月27日に行われた「北斗衛星測位」をテーマとする上海科学普及大フォーラムで明らかになったところによると、中国は2020年に30基の衛星からなる衛星測位システム「北斗」の第2期「宇宙ネットワーク」を構築し、全世界的測位サービスを実現する。その精度は10分の1メートル・センチメートル級に達し、自動車の自動運転にハード面の保障を提供し、かつ航空機・宇宙探査機に測位サービスを提供する。中国科学報が伝えた。
 中国科学院測位全体部副主任の沈学民氏、中国科学院上海微小衛星技術センター全体技術研究室副主任の陳宏宇氏が、北斗衛星測位システムの建設計画を紹介した。
 沈氏は、「昨年12月27日に北斗システムが正式に地域サービスを提供してから、同システムは各種設計指標を満たし、利用者数が数百万人に達した。北斗第1期プロジェクトは、すでに14基の衛星を打ち上げている。第2期プロジェクトも建設中で、30基の衛星を打ち上げることになる。そのうち3基は地球静止軌道衛星、その他の27基はそれ以外の衛星となる。計画によると、2020年までにこの30基の衛星で宇宙ネットワーク(別名「世界の星座」)を構築する。同ネットワークは地球上の制御センターや利用者と共に、世界をカバーする測位システムを構築する」と説明した。
 中国科学院上海微小衛星技術センターが、北斗衛星の全体設計を担当している。宇宙ステーション実験機「天宮2号」に付随する衛星の総設計者兼総指揮、北斗衛星の副総設計者、「中国第2世代衛星測位システム重大特別プロジェクト」の専門家である陳氏は、「宇宙ネットワークの構築後、現在の北斗システムの精度を上回る測位サービスを提供する。その精度は10分の1メートル・センチメートル級に達する見通しだ」と語った。
 北斗システムの「宇宙ネットワーク」は、地球上の自動車や歩行者に高精度の測位サービスを提供するほか、空中および宇宙空間の飛行機に対して測位サービスを提供できるようになる。
 また北斗システムは災害の予警報(氷河の融解、プレートの移動、火山の爆発の予兆など)で独自の力を発揮し、自然界の変化を把握する。


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