2014年02月03日-02月07日
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中国科学院、2013年に科学技術革新の多くの成果を獲得

2014年02月07日

 中国科学院がこのほど明らかにした情報によると、同院は2013年に科学技術革新能力を大幅に強化し、世界的に重要な影響力を持つ科学技術革新成果を獲得した。新華社が伝えた。
 基礎先進研究分野
 ・初めて実験により「量子異常ホール効果」を発見した。これは物理学の世界で、世界的に重要な発見だ。
 ・BES(BEijing Spectrometer)Ⅲは新粒子を発見し、米物理学会の「フィジカル・レビュー」が選ぶ、2013年の物理学界における11の重要な成果の首位に輝いた。
 ・世界で初めて水素結合構造の画像化が実現され、水素結合の研究に斬新な実験方法を提供した。
 ・世界で初めて準ナノスケール解析の単分子ラマン分光の画像化を実現し、「同領域のこれまでで最大の進展」と評価された。
 ・H7N9型鳥インフルエンザウイルスの源、H5N1型鳥インフルエンザウイルスの種を跨ぐ感染のメカニズムの研究で、重大な進展を実現した。
 ・現時点で最も古く保存状態が最も良好な霊長類の化石の骨が発見され、近年の古霊長類・古人類学の研究における節目となった。
 国家重大任務
 ・中国科学院は月探査機「嫦娥3号」の任務の地上応用システム、搭載設備のサブシステム、VLBI軌道測定サブシステムの開発および任務の遂行を担当し、嫦娥3号の初の月面無人探査を実現した。
 ・宇宙ステーション実験機「天宮1号」と有人宇宙船「神船10号」のドッキングでは、中国科学院は宇宙応用システムの開発任務を担当し、手動ドッキングのテレビ撮影設備、レーザーレーダー回転台、船内照明灯などの任務において重要な役割を果たした。
 ・10数年間の開発により、深紫外線固体レーザー源の設備の製造に成功し、中国は実用化・精密化された深紫外線全固体レーザー装置を製造できる世界初の国となった。
 中国科学院はまた、科学技術で経済・社会の発展を支える力を積極的に発展させ、農業関連技術を集約化し、渤海穀物庫科学技術モデルプロジェクトに参加し、国家の食糧安全を保障した。農業のモノのインターネット技術が、新型農業経営体制および農業現代化の発展に対して、ハイテク技術のサポートを提供した。世界初のホルムアルデヒドからジメトキシメタン(DMM)を生成する、1万トン級の新型クリーンディーゼルオイル産業別試験装置を製造し、中国の石炭液化油業界の健全な発展をリードした。
 中国科学院は自主革新能力の強化、エコ文明の建設、グリーンな循環型の低炭素発展などのテーマを巡り、重要な報告書と提案を26件提出し、国家のマクロ政策に科学面の根拠を提供した。

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