2014年02月17日-02月21日
トップ  > 科学技術ニュース>  2014年02月17日-02月21日 >  生ごみ処理機が大活躍、団地の生ごみを肥料に

生ごみ処理機が大活躍、団地の生ごみを肥料に

2014年02月26日

 「これは不思議だ。中に入れたのは生ごみなのに、出てくるのは高品質の有機肥料とは」――。天津市浜海新区福瑞団地のごみ処理センターで22日午前、数人の住民が一台の箱状の機械を囲み驚嘆した。この「生ごみ処理機」は運転開始から8カ月余りで、数千キロの生ごみを処理した。これにより「生ごみを団地から出さず、そのまま肥料にする」ことを実現し、団地内の汚れを防ぎ、住民に清潔な環境を提供した。北方網が伝えた。
 当直中の王さんが果物の皮、生ごみ、油脂などを入れると、ごみ処理機は自動的に感知し運転を開始した。王さんは、「ごみ処理機の中に酵素を入れると、生ごみは100度の恒温状態により発酵・乾燥し、最終的に肥料になる」と語った。王さんが隣の「肥料桶」を開くと、その中には完成した茶色の有機肥料が詰まっていた。
 この生ごみ処理機は一日当たり数十キロの生ごみを処理することができ、団地内の全住民の生ごみを消化できる。2013年6月の運転開始から、すでに生ごみを数千キロ処理している。
 泰達社会サービスセンタープロジェクト部の陳部長によると、この生ごみ処理プロジェクトは、2013年より福瑞団地で試行を開始した。プロジェクト期間中、団地は定期的に住民に対してナンバー入りのゴミ袋を配布する。住民は生ごみを分類後、マンション前のゴミ箱に捨てる。作業員が毎日午前中にごみをごみ処理センターに運び、再分別を実施する。それからリサイクル不可能なごみは環境・衛生部門に回収される。生ごみは現地で消化され、団地の緑化に用いられる。プロジェクトを実施してから、団地内が清潔になり、マンションの前から生ごみが姿を消した。住民は新しい技術と理念がもたらした暮らしの利便性を感じている。

※掲載された記事、写真の無断転載を禁じます