2014年02月17日-02月21日
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中国乳業大手、オランダに研究開発センターを設立

2014年02月27日

 中国の乳業で最高規格の海外研究開発センターが2月25日、オランダに誕生した。中国伊利集団は同日、欧州生命科学の最高学府とされるヴァーヘニンゲン大学と共同で、「オランダに根ざし、欧州を見据える」研究開発の実体を設立したと発表した。中国新聞社が伝えた。
 伊利集団の潘剛董事長(会長)は「挑戦」という二文字で、欧州研究開発センター設立の理由をまとめた。潘董事長は、「世界は今後どのような乳製品を必要とするだろうか。これは大きな課題でもありチャンスでもある。課題に対応しチャンスをつかむ中で、欧州は当社の世界研究開発体制における最も重要な一環になる」と語った。
 同センターの関係者は、「長年にわたり世界各地の研究院・研究所と提携してきたことを踏まえ、当社は欧州との関係をより緊密にしようとしている」と述べた。
 同関係者は、「トップクラスの研究機関と提携するほか、世界クラスの研究課題を担当し続ける。より重要なことは、世界の専門家を当社の研究チームに招くことだ。当センターはまず乳牛の繁殖、乳製品の研究開発、食品安全という3大重点分野に取り組む。この3つの分野において、当センターは当社の『知恵のエンジン』になる。当センターはすでに製品の研究開発に着手しており、研究開発の成果は近い将来に発売されるだろう」と話した。
 ヴァーヘニンゲン大学のAalt Dijkhuizen氏は、「中国は世界最大の乳製品消費市場として、世界の6分の1の人口に乳製品を提供している。これは優れた成果だ。本学は伊利集団との提携を通じ、世界の乳業の進歩を促したい」と表明した。
 中国農業部(省)の乳業アナリスト、中国乳業協会理事の陳渝氏は、「この提携により世界の科学技術と人材を十分に活用し、中国の乳業の自主革新力を強化できる。これは中国の乳業メーカーの重要な戦略的方向だ」と指摘した。
 同センターの設立と同時に、中蘭乳業ハイレベルシンポジウムが開かれた。両国の専門家は食品安全、産業一体化などの重要問題について学術研究や議論を行った。

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