2014年10月13日-10月17日
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ハイブリッド米の研究に、画期的な進展

2014年10月20日

 福建農林大学が発表した情報によると、同校の王乃元氏が率いる研究チームは、新細胞質源ハイブリッド米の新たな育種技術プラットフォームを設立した。同プラットフォームを利用することで、新たなハイブリッド米の組み合わせを効率的に開発し、ハイブリッド米の育種と生産の長年に渡る停滞の局面の打破を促進できる。科技日報が伝えた。
 王氏の研究チームは1993年に植物雄性不稔の新たな仮説を発表し、福建省の野生の稲から新たな不稔細胞質と回復遺伝子を発見した。王氏は、「新細胞質源ハイブリッド米は維持系の資源利用率を20%から56%に、回復系の資源利用率を19.1%から98%以上に高め、WA型の資源利用率が極端に低いという技術のボトルネックを解消した。この進展により、新細胞質源ハイブリッド米はWA型のすべての長所を引き継ぎ、なおかつハイブリッド米の組み合わせの成功率を大幅に引き上げることができる。その育種効率は、数倍に上る見通しだ。新細胞質源ハイブリッド米の普及と活用により、ハイブリッド米の遺伝の多様性が豊富になり、耐病性・耐虫性および各種自然災害に耐える能力が高まる。生産のリスクとコストを下げ、ハイブリッド米の組み合わせの成功率を数倍に高め、育種の効率を大幅に高める」と説明した。

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