2014年10月13日-10月17日
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スマートハード産業連盟、中関村で誕生 170点以上のスマートハード製品が展示

2014年10月23日

 グーグルグラスやアップルウォッチが、世界でスマートハードとウェアラブルデバイスの旋風を巻き起こした。中国企業は、これにいかに対応すべきだろうか?22日午前、京東商城、百度、奇虎360、小米科技など21社による、中国初のスマートハード産業連盟「中関村スマートハード産業連盟」が誕生した。加盟企業は、チップの設計、工業デザイン、ソフト、インターネット・ビッグデータ、ハード、電子商取引、検査測定・認証などの産業チェーンをカバーしている。人民日報が伝えた。
 音声認識技術を搭載したスマート鏡、通電6秒後に蒸気を出す省エネ・スマート蒸し器など、170点以上のスマートハード製品が、同連盟の設立記念式で披露された。そのうち多くの製品が初公開となった。家具、装飾品、自動車、製造などにスマート化の波が押し寄せる中、中国のIT企業は積極的にスマートハード事業を展開しており、すでにスマートフォン、スマートテレビ、スマートブレスレットなどの製品を発売している。
 オンライン通販大手の京東商城は、タイマースイッチや体脂肪計などのスマート家具・健康管理デバイスを発売している。百度はキヤノン、レノボ、ファーウェイなどの企業と、スマート音声認識、スマートメディア、スマート車載機器などの20数種類のスマートハード製品を発表している。セキュリティーソフト大手の奇虎360は人身の安全および健康などの問題に注目しており、児童の位置情報を観測するブレスレットや、空気清浄機などの製品を販売している。
 しかし新興産業であるスマートハード産業では、まだ生態系が形成されていない。業界関係者は、「ソフト産業と比べ、スマートハードは創業のハードルが高い。国内ではハードの改良、試作機の設計、測定・検証、工業デザインなどの公共サービスプラットフォームが不足しており、産業チェーンの川上と川下の連携に高額の費用がかかる。またスマートハード製品は数と種類が多く、技術が多様でありながら基準が統一されておらず、製品の販促が問題に直面している」と分析した。
 専門家は、「電子の時代はハード製造を中心とする発展モデルだった。モバイルネットワークの時代において、スマートハードはビッグデータを中心とし、ソフト・ハードの融合を基礎としなければならない。スマートハードの軸はスマート化、重要内容はソフトだ。中関村には多くの大手ソフトメーカーと人材が集結しており、スマートハード産業を発展させる堅固な基礎を持つ」と指摘した。
 同連盟の責任者は、「今後は中関村核心区でスマートハードをテーマとする『プラットフォーム+インキュベーション+投資』のインキュベーターを建設し、検査測定・認証、共同開発、知的財産権・基準、ビッグデータサービス、電子商取引による販促といった5大公共技術・サービスプラットフォームを全面的に建設することで、スマートハード向けの産業投資ファンドとベンチャーキャピタルを設立する。腕時計型やメガネ型の他に、多くの斬新なデバイスが中関村で誕生する」と語った。

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